ThinkPad X1 Carbon Gen 9(2021年モデル)レビュー:軽量スリムな人気の14インチモバイルノートPC

ThinkPad X1 Carbon Gen 9(2021年モデル)レビュー

レノボのThinkPad X1 Carbonは、14インチの16:10ディスプレイを搭載する軽量ノートPCです。値段はやや高いものの、そのぶん品質が高くて頑丈。持ち歩き用にも向いています。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9(2021年モデル)

ThinkPad X1 Carbon Gen 9(2021年モデル)

主なラインナップ

パフォーマンス
Core i5 8GBメモリー 256GB SSD 16万8080円
プレミアム マルチタッチ対応
Core i7 8GBメモリー 512GB SSD 19万7780円
プレミアム ※vPro
Core i7 16GBメモリー 1TB SSD 21万5600円
プレミアム WQUXGA搭載 ※vPro
Core i7 16GBメモリー 1TB SSD 21万5600円

※2021年7月28時点

ThinkPad X1 Carbon Gen9のスペック

OS ・Windows 10 Home
・Windows 10 Pro
画面サイズ 14インチ
解像度 ・1920×1200
・3840×2400
※アスペクト比 16:10
CPU ・Core i5-1135G7
・Core i5-1145G7
・Core i7-1165G7
・Core i7-1185G7
メモリー ・8GB
・16GB
・32GB
※オンボード、LPDDDR4 x4266
SSD 256~2TB
HDD なし
グラフィックス Iris Xe
リフレッシュレート 60Hz
モバイル通信 4G / 5G
堅牢性テスト MIL-STD-810H準拠
色域 / 輝度 ・100% sRGB
・100% DCI-P3
幅×奥行き 314.5×221.6mm
厚さ 14.9mm
重量 1.13kg~
バッテリー 約26時間

※2021年7月28日時点。構成は変更される場合があります


本体カラー ブラック
画面の表面 非光沢
パネルの種類 IPS
タッチ / ペン ・非対応
・対応
光学ドライブ
テンキー
有線LAN
無線LAN Wi-Fi 6
Bluetooth 5
USB3.2 2(Gen1)
USB3.0
USB2.0
USB Type-C 2(USB4)
Thunderbolt 2 (USB兼用)
メモリーカード
HDMI 1
VGA (D-sub15)
DisplayPort
Webカメラ 720p(92万画素)
顔認証カメラ オプション
指紋センサー 搭載
付属品 ACアダプターなど
オフィス なし ※オプションで追加可能

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

ThinkPad X1 Carbon

ThinkPad X1 Carbon Gen9

16万円台~

※2021年7月28日時点

デザインと使いやすさ

外観について

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 外観

ThinkPad X1 Carbon Gen 9は軽量スリムで、スタイリッシュな外観です。カーボンやマグネシウムを使ったボディには高級感があり、細部を見ても非常に丁寧に作られていることがわかります。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 カラー

本体カラーはブラック

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 天板

天板には軽くて丈夫なカーボンファイバー(CFRP)が使われています。サラサラとした心地よい手触りですが、指紋の跡が少し残ります

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 パームレスト

パームレストも非常に頑丈な作り

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 トラックポイント

ThinkPadシリーズの象徴とも言うべきトラックポイント

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 ディスプレイ角度

ディスプレイは最大180度近くまで開きます。指1本で楽々と開閉可能

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 ベゼル

ベゼル幅は左右6.5mm、上部10.3mm、下部12.3mm

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 排気口

排気口はヒンジとベース部分とのあいだあたり。温風は一度ヒンジに当たるので、ディスプレイに直接は当たりません

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 底面部

底面部には吸気口

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 底面

カーボンファイバーとマグネシウムが使われているとのこと。マグネシウムは底面で使われています

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 サイズ

設置面積は幅(横方向)314.5mm×奥行き(縦方向)221.6mm

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 大きさ

A4ノート(ピンク)とB5ノート(ブルー)とのサイズ比較

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 厚さ

厚さは公称値で14.9mm、実測では16.3mmでした

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 背面

本体背面。底面部のゴム足を含めた設置時の高さは19.8mm。やや厚めです

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 前面

前面の見た目はスリム

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 重さ

重さは実測で1.144kg。14インチとしては軽量です

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 重さ

片手でも楽々と扱える重さ

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 電源アダプター

付属の電源アダプターは65WのType-C。重さは276g

ディスプレイについて

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 画面サイズ

ディスプレイのサイズは14インチ。モバイルノートPCで主流の13.3インチよりも、わずかに大きめです。解像度は1920×1200ドット(WUXGA)と、3840×2400ドット(WQUXGA)の2種類。さらに1920×1200ドットには、タッチ対応とタッチ非対応のパネルが用意されています。カスタマイズ対応モデルであれば、好きな組み合わせを選択可能です。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 デスクトップ

ThinkPad X1 Carbon Gen 9のデスクトップ。デスクトップの文字の大きさは2~2.8mm程度(スケーリング150%時)

画面比率は16:10で、16:9の旧モデルよりも縦長です。そのぶん画面あたりの情報量が増えるので、作業効率がアップするでしょう。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 画面比率

画面比率16:9の2019年モデル(左)と、16:10の2021年モデル(右)

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 画面

16:10(右)のほうが縦に長いぶん、より多くの情報を表示できます

映像は自然な色合いです。公式スペックによると1920×1200ドットのパネルは100% sRGB、3840×2400ドットのパネルは100% DCI-P3とのこと。1920×1200ドットの試用機で色域を計測したところ、sRGBカバー率は99.7%でした。一般的なIPSパネルよりも1~2ランク上の映像品質です。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 映像品質

映像は自然な色合いで色鮮やか

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 色域

XY色度図

色域測定結果

sRGBカバー率 99.7%
Adobe RGBカバー率 78.4%
DCI-P3カバー率 79.2%

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 明るさ

画面の輝度は公称値で400nit、実測値では389nitでした。非常に明るい画面です

キーボードについて

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 キーボード

キーボードはテンキーなしで、バックライト対応。購入時に日本語配列か英字配列かを選べます(カスタマイズ対応モデルのみ、英字配列は有料オプション)。キーピッチは19mmと標準的なサイズですが、Enterキー周辺が若干窮屈です。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 バックライト

キーボードはバックライト対応

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 配列

Enterキー周辺の配列。Enterキー周辺がやや窮屈です

ちなみにここ数年のThinkPad X1 Carbonでは、一部でも変則的なキーピッチが採用されることはありませんでした。筆者の把握する限りでは2016年モデル2020年モデルまで、すべて19mmで統一されています。使い勝手のいいキーボードがThinkPad X1 Carbonのひとつの魅力だっただけに、この変更は非常に残念です。

ThinkPad X1 Carbon Gen8 配列

ThinkPad X1 Carbon 2020年モデルの配列

またタッチパッドのボタンについても、クリック感が軽くなっています。以前のモデルではカチッとしたクリック感が感じられたのですが、新モデルでは手応えが弱く感じました。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 トラックポイント

タッチパッドのボタンのクリック感が、旧モデルに比べて軽めに

キーストロークは実測で平均1.56mmでした。実際にキーを打つと、ノートPCの標準値である1.5mmと同程度かやや深めに感じます。指を押し戻す力もしっかりあり、反動を利用した高速なタイピングが可能です。指へのフィット感もよく、たわみや軸のブレもありません。ThinkPad X1 Carbonならではの素晴らしいタイプ感ですが、それだけにEnterキー周辺のキーピッチが残念です。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 タイプ感

しっかりとしたタイプ感で、長時間使っても疲れにくいキー

タイプ音は比較的静かですが、軽い力でもカタカタと聞こえます。静かな場所では、周囲への配慮が必要かもしれません。特にスペースキーとEnterキーは音が響くので、軽めのタッチを意識したほうがいいでしょう。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 タイプ音

タイプ音は軽い力でもカタカタと聞こえました

インターフェース/機能について

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 インターフェース

インターフェースは、Thunderbolt4対応のUSB 4 Type-C×2とフルサイズのUSB3.2×2、HDMI、ヘッドホン端子の構成です。数も種類も多くはないものの、モバイルノートPCとしては十分な構成と言っていいでしょう。

Thunderbolt 4は複数の外付けディスプレイに映像を出力したり、GPUボックスを使ってグラフィックス性能を上げるといった使い方も可能です。今回実機では試していませんが、おそらく可能なはず。もちろん、普通のUSB端子としても利用できます。

Type-C端子の機能

USB PD 18W充電 △ ※低速充電
USB PD 30W充電 △ ※低速充電
USB PD 45W充電
USB PD 65W充電
USB PD 100W充電
映像出力

生体認証は指紋センサーが標準搭載で、顔認証用のIRカメラ(赤外線カメラ)は有料オプションです。両方使う必要はないので、どちらか使いやすいほうを選んでください。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 カメラ

IRカメラなしの場合、Webカメラはプライバシーシャッター付き

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 指紋センサー

指紋センサーは電源ボタン部分に内蔵されています

スピーカーは底面に配置されています。音が出る部分が接地面でふさがれているので、音はややこもり気味。しかし音質はそれほど悪くはなく、特に低音域の厚みや解像感が感じられました。ヘッドホンや外付けスピーカーほどではありませんが、一般的なノートPCのスピーカーよりも優れた音質だと思います。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 スピーカー

スピーカーは底面配置。クオリティーはほどほどですが、一般的なノートPCよりも高音質です

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 通気口

キーボード左右の穴はスピーカーグリルではなく、冷却用の通気口

ベンチマーク結果

試用機のスペック

CPU Core i7-1165G7
メモリー 16GB
ストレージ 256GB NVMe SSD
グラフィックス Iris Xe Graphics(CPU内蔵)

※各ベンチマークテストはWindows 10の電源プランを「バランス」に設定した上で、電源モードを「最も高いパフォーマンス」に変更して実施しています

※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります

CPU性能

CPUとしては、第11世代(Tiger Lake)のCore i5-1135G7またはCore i7-1165G7が使われています。Core i7-1165G7搭載の試用機では、同CPUの平均値を上回る優れた結果が出ました。モバイルノートPC / スタンダードノートPC向けとしては、非常に優秀な結果です。

CPUの性能差(総合性能)

CPU PassMark 9.0 CPU Markスコア
Ryzen 7 5700U
18449
Ryzen 5 5500U
14737
ThinkPad X1 Carbon Gen9(Core i7-1165G7)
13139
Core i7-1165G7
12643
Core i5-1135G7
11434
Ryzen 3 5300U
9550
Core i3-1115G4
7398
Ryzen 3 3250U
5202
Athlon Silver 3050U
3851
Celeron N4120
2771
Celeron N4500
2010

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

CPUの性能差(マルチコア性能)

CPU CINEBENCH R20 CPUスコア
Ryzen 7 5700U
3512
Ryzen 5 5500U
2817
ThinkPad X1 Carbon Gen9(Core i7-1165G7)
2151
Core i5-1135G7
2063
Ryzen 3 5300U
2010
Core i7-1165G7
1963
Core i3-1115G4
1314
Ryzen 3 3250U
818
Athlon Silver 3050U
624
Celeron N4120
435
Celeron N4500
426

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

グラフィックス性能

3D性能を計測するベンチマークテストでは非常に優秀な結果が出ました。第11世代CoreプロセッサではLPDDR4Xの16GBメモリーが使われていると異様に高いスコアが出るので、おそらくその点が影響しているのでしょう。さすがにゲーム用のGTX / RTXシリーズには及びませんが、内蔵タイプとしてはかなり高性能です。

GPUの性能差(DirectX 12)

GPU 3DMark Time Spy Graphicsスコア
GTX 1650
3241
MX450
1996
ThinkPad X1 Carbon(Core i7)
1551
MX350
1382
Iris Xe (Core i7)
1250
Iris Xe (Core i5)
1066
Radeon (Ryzen 7)
1000
Iris Plus
812
Radeon (Ryzen 5)
784
Radeon (Ryzen 3)
619
UHD
407

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

GPUの性能差(DirectX 11)

GPU 3DMark Fire Strike Graphicsスコア
GTX 1650
8513
ThinkPad X1 Carbon(Core i7)
5186
MX450
4900
Iris Xe (Core i7)
4561
MX350
3931
Iris Xe (Core i5)
3478
Radeon (Ryzen 7)
3384
Iris Plus
2880
Radeon (Ryzen 5)
2652
Radeon (Ryzen 3)
2324
UHD
1335

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

PCを使った作業の快適さ

PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。テスト結果の比較用にCore i7-1165G7+16GBメモリー搭載機(比較機①)と、Core i5-1135G7+16GBメモリー搭載機(比較機②)の結果もまとめました。

ベンチマーク結果では、非常に優秀な結果が出ています。快適に使える目安の目標値を大きく上回り、さらに同一スペックの他機種の結果も上回りました。ただしPCMark 10のテストはやや軽めの傾向があるので、あくまでも軽めの作業であればとの条件付きです。

PCMark 10ベンチマーク結果

テスト スコア
Essentials
(一般的な利用)
目標値:4100
スコア10193
比較機①9547
比較機②7562
Productivity
(ビジネス利用)
目標値:4500
スコア7072
比較機①6824
比較機②6250
Digital Contents Creation
(コンテンツ制作)
目標値:3450
スコア5203
比較機①4702
比較機②4714

※スコアの目安はPCMark 10公式サイトによるもの

ストレージのアクセス速度

ストレージは256GB~2TB SSDです。256GB SSD搭載のテスト機ではPCIe 3.0 x4接続の超高速タイプが使われており、アクセス速度も十分高速でした。ただし負荷の高いテストを連続して行なうとシーケンシャルライトの速度が若干低下するので、サーマルスロットリングの影響があるかもしれません。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 ベンチマーク

256GB SSDのアクセス速度。左が通常計測時で、右が高負荷時

バッテリー駆動時間

バッテリーの駆動時間は公称値で、約26時間とされています。しかし公称値は実際の利用を想定した結果ではないため、実際の利用では駆動時間が短くなりがちです。

そこで最大パフォーマンスの状態でビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、12時間49分で休止状態へ移行しました。公称値の約半分程度の結果ですが、実際のところガッツリ使えばこの程度でしょう。処理によっては短くなったり長くなったりすることもあります。

バッテリー駆動時間の計測結果(Core i7モデル)

テスト方法 バッテリー消費 駆動時間
※公称値 約26時間
Modern Office (ビジネス作業) 12時間49分
50%充電までにかかった時間 29分
フル充電までにかかった時間 1時間23分

※テストの条件や計測方法についてはコチラ

ゲーム系ベンチマーク結果

ThinkPad X1 CarbonのCore i7モデルでゲーム系ベンチマークテストを試したところ、ごく軽いドラクエ10ベンチではフルHDの最高画質でも快適に楽しめるとの評価でした。軽めのゲームであれば、解像度や画質の調整で問題なくプレーできるはずです。ただし少し重めのゲームでは急に動きが鈍くなることがあり、快適に遊べる目安をクリアーしていてもカクカクするかもしれません。基本的にはゲームのプレーは考えないほうが無難です。

※テストはすべてフルHDで実施

FF15ベンチ (重い / DX11)

FF15ベンチ
画質 スコア / 評価
高品質 1315 / 動作困難
標準品質 2249 / 重い
軽量品質 2717 / やや重い

※1920×1080ドットの結果。スコアが6000以上で「快適」

FF14ベンチ:漆黒のヴィランズ (やや重い / DX11)

FF14ベンチ
画質 スコア / 平均FPS
最高品質 2966 / 20.7 FPS
高品質 4143 / 29.3 FPS
標準品質 4687 / 35.4 FPS

※1920×1080ドットの結果。平均60 FPS以上が快適に遊べる目安

PSO2 ニュージェネシスベンチ(やや重い / DX11)

PSO2 ニュージェネシスベンチ
画質 スコア / 平均FPS
ウルトラ 1548
4144
最低 14655

※1920×1080ドットの結果。5000以上が快適に遊べる目安

ドラクエXベンチ (超軽い / DX9)

ドラクエXベンチ
画質 スコア / 評価
最高品質 11056 / すごく快適
標準品質 12999 / すごく快適
低品質 15784 / すごく快適

※1920×1080ドットの結果

本体の熱と騒音について

FF15ベンチを10分間実行し続けた際のCPUの温度とクロックを計測したところ、CPUは平均83.4度でクロックは平均GPUは平均2.85GHzでした。推移をグラフで見ると、温度もクロックも激しく上下していることがわかります。CPU温度は101度にまで達することがあり、かなり激しいサーマルスロットリングが発生しているようです。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 ベンチマーク

FF15ベンチを10分間実行し続けた際のCPUクロックとCPU温度

キーボード面の熱も高めです。キー自体はそれほど熱くないものの、排気口に近いキーボード上部が60度近くにまで達しました。

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 ベンチマーク

FF15ベンチ中のキーボード面の熱

ただし駆動音(排気音やファンの回転音)はどれほど大きくありません。高い負荷がかかっている状態でも、サーと聞こえる程度です。音ははっきりと聞こえますが、うるさく感じるほどではありませんでした。

仕上がりは抜群。しかし先進性は失われた

ThinkPad X1 Carbon Gen 9 感想

よかった点

スタイリッシュな外観と高いパフォーマンスが魅力です。仕上がりの良さは抜群で、さすがのクオリティーと言えるでしょう。機能も豊富で使いやすく、万人に広くおすすめできます。

気になる点

細かい部分では、キーボードの配列と本体の熱が気になります。しかしそれよりも、以前ほどの先進性が感じられない点が気になりました。より軽量で小さくスタイリッシュな機種が増えたいまとなっては、あえて悪く言うなら「代わり映えのない機種」のように感じられます。画面比率は16:9から16:10に変わりましたが、大きな違いではないでしょう。

レノボのThinkPadシリーズで見ても、2021年には13.5インチのThinkPad X1 Titaniumと13インチで1kg切りのThinkPad X1 Nanoが登場しました。さらに同じ14インチの軽量タイプであるThinkPad T14sなども存在します。これら1インチ / 200g以内の差でしかないThinkPadがいくつもあるなかで、ThinkPad X1 Carbonは以前と同じ位置付けであり続けるべきなのでしょうか。

筆者は以前からThinkPad X1 Carbonに触れていますし、これまでのモデルと新モデルを含めて素晴らしい機種だと認識しています。ただ時代の先端を行くノートPC市場全体のフラグシップモデルであったThinkPad X1 Carbonの役割が大きな変化のない定番機種へと変わってしまったのなら、それは残念なことです。

ThinkPad X1 Carbon

ThinkPad X1 Carbon Gen9

16万円台~

※2021年7月28日時点

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