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Core i5-9300Hのベンチマーク (性能テスト) 結果

Core i5-9300Hのベンチマーク (性能テスト) 結果

インテルのCore i5-9300Hは、2019年4月に発表されたハイエンドノートPC向けのCPUです。2019年春ごろからゲーミングノートPCやクリエイティブ用途向けの高性能ノートPCなどで使われています。

 

Core i5-9300Hのスペック

世代 第9世代
開発コード Coffee Lake Refresh
コア数 / スレッド数 4 / 8
動作周波数 2.40GHz
最大動作周波数 4.10GHz
TDP 45W
内蔵グラフィックス Intel UHD Graphics 630

 

Core i5-9300Hの用途

gameゲーム
動画編集動画編集
RAW現像RAW現像
3D制作3D制作
デザインデザイン
イラストイラスト
DTMDTM
ビジネスビジネス

※ノートPC向けCPUとしての評価

この記事ではこれからノートPCを購入しようとしている方のために、Core i5-9300Hの性能について紹介します。

 

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Core i5-9300H概要

Core i5-9300Hは、開発コード「Coffee Lake Refresh」こと第9世代のハイエンドノートPC向けCPUです。コア数は4でスレッド数は8、動作周波数 (ベースクロック)は2.40GHz、ターボブースト時には最大動作周波数は4.10GHz (1コア動作時)で動作します。

 

Core i5-9300H CPU-Z

CPU-ZによるCore i5-9300Hの詳細情報

 

内蔵グラフィックス機能 (iGPU)はIntel UHD Graphics 630です。ただしゲーミング / クリエイティブノートPCでは専用グラフィックス機能 (dGPU)を搭載していることが多いので、機種によってはあまり利用する機会はないでしょう。

 

ハイエンドノートPC、特にゲーミングノートPCでは、下位モデルでCore i5-9300Hが使われることが多く、上位モデルではCore i7-9750Hが使われます。それぞれの大きな違いはコア数とスレッド数で、数が多いCore i7-9750Hのほうが高性能。特にマルチコア性能が重要な動画編集、3D制作などではCore i5-9300HよりCore i7-9750Hのほうが有利です。

 

Core i5-9300HとCore i7-9750Hの違い

Core i5-9300H Core i7-9750H
世代 第9世代 第9世代
コア数 / スレッド数 4 / 8 6 / 12
動作周波数 2.40GHz 2.60GHz
最大動作周波数 4.10GHz 4.50GHz
キャッシュ 8MB 12MB
最大メモリー 128GB 128GB
TDP 45W 45W
内蔵グラフィックス Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630

 

同じCore i5である第8世代 (Coffee Lake)のCore i5-8300Hとは、動作周波数が異なります。ただし0.1GHzしか違わないため、性能的には大きく変わらないと考えていいでしょう。

 

Core i5-9300Hと前世代Core i5-8300Hの違い

Core i5-9300H Core i5-8300H
世代 第9世代 第8世代
コア数 / スレッド数 4 / 8 4 / 8
動作周波数 2.40GHz 2.30GHz
最大動作周波数 4.10GHz 4.00GHz
キャッシュ 8MB 8MB
最大メモリー 128GB 64GB
TDP 45W 45W
内蔵グラフィックス Intel UHD Graphics 630 Intel UHD Graphics 630

Core i5-9300Hのベンチマーク結果

続いて当サイトで実施したCPUベンチマークテストの結果を紹介します。なおベンチマーク結果は各機種の平均値であり、Core i5-9300H本来の性能を正確に表わすものではありません。また結果はパーツ構成やタイミング、環境、個体差などにより大きく変わることがあることをあらかじめご了承ください。

ゲーミングノートPC向けCPUとの比較

ゲーミングノートPCやクリエイティブノートPCで使われているCore i5 / i7などのHシリーズと比較すると、Core i5-9300Hの性能は中間あたりに位置します。とは言え、やはり上位のCore i7 / i9には及びません。特にマルチコア性能を計測するCINEBENCH R15の結果では、Core i5-9300HとCore i7-8750H / 9750Hで大きな差が出ていることがわかります。マルチコア性能が強く影響する動画編集や3D制作などでは、Core i7を使うほうがいいでしょう。

 

CPUの性能比較 (マルチコア性能)

CPU CINEBENCH R15 CPUスコア
Core i7-9750H (第9世代)
1218
Core i9-8950HK (第8世代)
1183
Core i7-8750H (第8世代)
1117
Core i5-9300H (第9世代)
853
Core i5-8300H (第8世代)
761
Core i7-7700HQ (第7世代)
725
Core i7-6700HQ (第6世代)
676
Core i7-7820HK (第7世代)
662

※2019年6月時点での当サイトの平均値

 

CPUの性能比較 (総合性能)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i9-8950HK (第8世代)
14687
Core i7-9750H (第9世代)
13623
Core i7-8750H (第8世代)
13244
Core i7-7820HK (第7世代)
10224
Core i5-9300H (第9世代)
10002
Core i5-8300H (第8世代)
9697
Core i7-7700HQ (第7世代)
9301
Core i7-6700HQ (第6世代)
7909

※2019年6月時点での当サイトの平均値

一般ノートPC向けCPUとの比較

一般的用途向け / モバイル向けノートPCで使われるCore iプロセッサーのUシリーズとでは、Core i5-9300Hのほうが高性能です。ただし上位クラスのCore i7と比べても、それほど大きな差があるわけではありません。特にCPUの総合性能が強く影響する日常的な作業 (文書作成やファイル管理など)ではあまり変わらないでしょう。とは言えマルチコア性能が優れているぶん、スタンダードタイプのノートPCに比べて動画編集や3D制作などの高度な処理では多少有利です。

 

CPUの性能比較 (マルチコア性能)

CPU CINEBENCH R15 CPUスコア
Core i5-8300H (第9世代)
853
Core i7-8565U (第8世代)
624
Core i5-8250U (第8世代)
568
Core i5-8265U (第8世代)
564
Core i7-8550U (第8世代)
561
Core i7-7500U (第7世代)
342
Core i3-8130U (第8世代)
332
Core i5-7200U (第7世代)
328
Core i3-7100U (第7世代)
253

※2019年6月時点での当サイトの平均値

 

CPUの性能比較(総合性能)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i5-9300H (第9世代)
10002
Core i7-8565U (第8世代)
9679
Core i7-8550U (第8世代)
9009
Core i5-8265U (第8世代)
8595
Core i5-8250U (第8世代)
8328
Core i7-7500U (第7世代)
5564
Core i3-8130U (第8世代)
5527
Core i5-7200U (第7世代)
4949
Core i3-7100U (第7世代)
3785

※2019年4月時点での当サイトの平均値

デスクトップPC向けCPUとの比較

デスクトップPC向けのCore iプロセッサー Sシリーズと比較すると、Core i5-9300Hの評価はグッと下がります。パフォーマンスと価格だけで考えるなら、Core i5搭載のデスクトップPC選んだほうがいいかもしれません。とは言うものの2~3年前のハイエンドモデルで使われていた第7世代のCore i7-7700と同等レベルですので、性能が低いわけではありません。現行世代のCore i5 / i7が非常に高性能なので、相対的に評価が落ちるということです。

 

CPUの性能比較(マルチコア性能)

CPU CINEBENCH R15 CPUスコア
Core i9-9900K (第9世代)
2030
Core i7-9700K (第9世代)
1494
Core i7-8700 (第8世代)
1386
Core i5-9400F (第9世代)
958
Core i5-8400 (第8世代)
945
Core i7-7700 (第7世代)
856
Core i5-9300H (第9世代)
853
Core i3-8100 (第8世代)
596
Core i5-7400 (第7世代)
551
Core i3-7100 (第7世代)
419

※2019年6月時点での当サイトの平均値

 

CPUの性能比較(総合性能)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i9-9900K (第9世代)
18710
Core i7-9700K (第9世代)
17208
Core i7-8700 (第8世代)
15590
Core i5-9400F (第9世代)
12043
Core i5-8400 (第8世代)
11229
Core i7-7700 (第7世代)
10677
Core i5-9300H (第9世代)
10002
Core i3-8100 (第8世代)
8027
Core i5-7400 (第7世代)
7463
Core i3-7100 (第7世代)
6114

※2019年6月時点での当サイトの平均値

Core i5-9300H搭載機種ごとの違い

当サイトでは2019年6月時点までに、Core i5-9300H搭載モデルを1機種のみ検証しています。検証台数が少ないのでデータの精度は高いわけではありません。あくまでも暫定データとして捉えてください。今後検証機種が増えれば、平均値が変動する可能性があります。

 

ちなみにCore i5-9300H対応モデルであれば、当サイトでレビュー記事や解説記事を公開しています。 ベンチマーク結果はほかのCPUのものではあるものの、この記事のデータがある程度の参考になるはずです。

Core i5-9300H対応モデルの記事

Legion Y540 (15) [レノボ]
Dell G3 15 (3590) [デル]
Dell G5 15 5590 [デル]

エントリーモデルのゲーミングPC向け

Core i5-9300Hは十分高性能ではありますが、やはり上位のCore i7-9750Hと比べると見劣りしてしまいます。特に動画編集や3D制作などの重い処理では作業時間の長さに関わるので、作業効率を考えるなら高くてもCore i7-9750Hを選ぶべきでしょう。

 

ただしdGPUにGeForce GTX 1650 / 1660 Tiを搭載したエントリー (初心者)向けのゲーミングノートPCであれば、十分なパフォーマンスです。これは軽量級~中量級のゲームではCPU性能よりもグラフィックス性能のほうが重要なため。重いゲームを60FPS以上のヌルヌルな動きで楽しむにはパワー不足ではあるものの、初心者が人気ゲームを楽しむぶんには問題ない性能です。その意味でCore i5-9300Hは、ゲーミングノートPCをなるべく安く買いたい初心者ゲーマー向けであると言えます。

当サイトでは2~3万円台の格安ノートPCから高性能ノートPCまで、さまざまな最新モデルを検証・解説しています。記事の更新情報は当サイトのtwitterアカウントでお知らせするので、フォローしていただくことをおすすめします。

 

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こまめブログ

元雑誌・書籍編集者からPC系フリーライターを経て、レビューブロガーとして活動しているオジサンです。文章に関わる仕事を始めてから25年以上。最高195万PV/月。安いガジェットやPCをよく買いあさっています

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