ポケトークW(POCKETALK W)はスマホと同様にSIMカードでデータ通信を行ない、ネットの翻訳サービスを利用して音声を翻訳します。
2種類のモデルのうちグローバル通信2年付きモデルでは「eSIM」と呼ばれるSIMカードを内蔵しているため、別途SIMカードを用意する必要はありません。しかしグローバル通信なし(SIMなし)モデルをWi-Fiのない環境で使うには、データ通信が可能なSIMカードが必要です。
MVNOの格安SIMを利用してもいいのですが、もし古いポケトークの「専用グローバルSIM(2年)」を持っているなら、そのSIMカードをそのままポケトークWで利用するのもアリです。実際に試してみましたが旧モデルのSIMカードはLTE通信に対応しているため、ポケトークW内蔵のeSIMと通信速度はほぼ変わりませんでした。
まだ利用期間は残っているはずですから、このSIMカードをそのまま使えばポケトークWへの買い替え費用を安く抑えられます。余った旧モデルの本体は、買い替え応援キャンペーンで下取りに出すといいでしょう。SIMカードなしの状態なら1万25000円で買い取ってもらえるので、さらにお得です。
関連リンク
そこで今回は旧モデルの古いポケトークを持っている人のために、新しいポケトークWで専用グローバルSIMを使う方法について解説します。
ポケトークWのアップデートについて
2019年1月25日にソースネクストが総務省から要請を受けた電波法によって定められている技術基準への適合措置については、同日に配信されたソフトウェアのアップデートによって解決します。お手持ちのポケトークWに最新のアップデートが適用されていない場合は、ポケトークWをWi-Fiに接続した上でアップデートを実行してください。
「POCKETALK W」ソフトウェア更新のお知らせ(2019/01/25)
ポケトークWのWiFi接続方法
ポケトークW ソフトウェア更新(システムアップデート)の手順
古いポケトークからSIMカードを外す
まずは前モデルのポケトークにセットされている専用グローバルSIMを本体から取り外します。前モデルを専用グローバルSIMなしで購入した場合は、SIMカードはありません。
ポケトークWにSIMカードをセットする
次に、取り出したSIMカードをポケトークWににセットします。トラブルを防ぐためにあらかじめポケトークWの電源を落とし、さらにほかの物に触れるなどして体から静電気を逃しておきましょう。
SIMカードを有効にする
SIMカードを本体に挿しただけではまだ利用できません。データ通信を行なうために、SIMカードを有効にする必要があります。
旧ポケトークから取り出した専用グローバルSIMであれば、APNやユーザー名、パスワードなどを入力する必要はありません。ただしMVNOの格安SIMなどを使う場合は、APNなどの接続情報を手動で入力する必要があります。
旧モデルのSIMカードをセットしても、データ通信のアンテナには「4G」と書かれていました。どうやら旧モデル本体は3G通信にしか対応していないかったものの、専用グローバルSIMは3G通信とLTE通信に対応していていたようです。
試しにポケトークW内蔵のeSIMと旧モデルの専用グローバルSIMで翻訳速度を比較したところ、スピードはほぼ変わりませんでした。
調べてみると、どうやらソラコムの「グローバル向けAir SIM (カード型 SIM)」が使われているようですね。このSIMカードは3GとLTEのほかに2GBにも対応しています。
関連リンク
ということで、今回はポケトークWで旧モデルの専用グローバルSIMを使う方法いついて紹介しました。
当サイトでは今後も、ポケトークWの詳しい使い方や翻訳精度の検証結果などを公開していく予定です。記事の更新情報は当サイトのtwitterアカウントでお知らせするので、フォローしていただくことをおすすめします。
関連記事
ポケトークW
税込2万6870円(SIMなし)
税込3万2270円(SIM付き)