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MiniBook X N100レビュー:Intel N100搭載で高コスパなコンパクト2-in-1

MiniBook X N100

CHUWI(ツーウェイ)の『MiniBook X N100』は、10.51インチディスプレイを搭載するコンパクトな2-in-1ノートPCです。格安ノートPCや激安ミニPCで人気のIntelプロセッサーN100を搭載している点が大きな特徴。重い処理には向かないもののネットの調べ物やちょっとしたメモなどの軽い作業なら、意外なほどサクサクと使えます。

 

MiniBook X N100

MiniBook X N100(スマホはGoogle Pixel 7)

 

MiniBook X N100

画面が回転するタイプの2-in-1ノートPC

 

大きさは紙のB5ノート程度よりわずかに小さい程度で、重さは920g。アルミ製ボディでガジェット感もしっかりあります。ただし値段が安いだけあって、いろいろとクセがある点に注意してください。特にキー配列が変則的な点と、バッテリー駆動時間が短い点が気になりました。

 

この記事では筆者が購入した実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

MiniBook X N100

MiniBook X N100

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スペック

発売日 2023年7月
OS Windows 11 Home
ディスプレイ 10.51インチ 1920×1200ドット IPS 100% sRGB 光沢 タッチ対応
CPU IntelプロセッサーN100(4コア/4スレッド)
メモリー LPDDR5 12GB ※オンボード
ストレージ 512GB SSD
グラフィックス UHD Graphics ※CPU内蔵
通信 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
インターフェース USB Type-C×2(映像出力 / USB PD対応)、ヘッドフォン出力 / マイク入力
生体認証 なし
サイズ / 重量 幅244mm、奥行き166.4mm、高さ17.2mm / 約920g
バッテリー 約8時間

 

MiniBook X N100

Windows 11 Homeはそのまま問題なく使えるOEMライセンスです

本体デザイン

MiniBook X N100

MiniBook X N100のパッケージ

 

MiniBook X N100

パッケージの中身は本体と電源アダプター

 

MiniBook X N100

MiniBook X N100の外観。本体カラーは暗めのシルバー

 

MiniBook X N100

天板は剛性と質感に優れるアルミ製。サラサラとした手触りで、指紋の跡は目立ちません

 

MiniBook X N100

設置面積は幅244mm×奥行き166.4mm

 

MiniBook X N100

とB5ノート(ブルー)とのサイズ比較。B5サイズよりもひと回り大きい程度で、ノートPCとしてはとてもコンパクトです

 

MiniBook X N100

公式サイトのイメージ画像ではかなり小さく見えますが、実機は画像ほど小さくありませんでした。中華インディーズ系メーカーのイメージ写真は、実機と大きく異なる場合があるので注意が必要です

 

MiniBook X N100

実測で最厚部は16.8mm(突起部を除く)

 

MiniBook X N100

底面部のゴム足(突起部)を含めた高さは17.4mm。数値としては薄いのですが、接地面積が小さいので数値以上に厚く感じます

 

MiniBook X N100

重さは実測で916g

 

MiniBook X N100

軽量で、外出先にも楽々と持ち歩けます

 

MiniBook X N100

ディスプレイを開いた状態

 

MiniBook X N100

キーボード面は樹脂(プラスチック)が使われています。キートップには指紋の跡が残りました

 

MiniBook X N100

カメラは1600×1200ドット 30fpsの動画撮影に対応。画面比率が4:3と縦長なので一般的な16:9のカメラよりも画角が狭く、ビデオ会議中でも背景があまり映り込みません

 

MiniBook X N100

ディスプレイのベゼル(枠)はやや太め。ただし画面が回転するタイプの2-in-1ノートPCとしては標準的です

 

MiniBook X N100

インターフェース類はType-C(映像出力とUSB PDに対応)×2とヘッドホン端子のみのシンプルな構成。右側面の電源ボタンはやや押しづらく感じます

 

MiniBook X N100

付属の電源アダプターは36WのType-C。重さは156g

 

MiniBook X N100

スピーカーは底面部の左右に配置されています。音の出る部分が接地面でふさがれているため、サウンドはかなりこもって聞こえました。音量を上げれば動画やビデオ会議には問題ないものの、クリアーな音声で聞きたい場合はイヤホンやヘッドセットを使ったほうがいいでしょう

 

MiniBook X N100

排気口は左側面に配置されています。高負荷時の駆動音は「耳を近づければ聞こえる程度」で、うるさくは感じません。ただ重い処理を行なっている際は、キーボード上部がほんのり温かくなります

 

MiniBook X N100

底面部はアルミ製。吸気用の通風口が設けられています

ディスプレイについて

MiniBook X N100

画面サイズは10.51インチで、解像度は1920×1200ドット

 

MiniBook X N100

色域は公称値で100% sRGB。スペック上ではノートPCとしては色鮮やかなはずなのですが、テスト機では画面がやや暗く、若干青みがかって見えました。とは言え、作業するぶんには普通に使えます

 

MiniBook X N100

テスト機では画面がやや暗めでしたが、作業には問題ない明るさでした。ディスプレイのパネルは個体差が大きく現われる部分なので、機体によってはもっと明るく見えるかもしれません

 

MiniBook X 映り込み

光沢ありのグレアパネルのため、照明や背景が映り込む場合があります ※写真は旧モデル

キーボードについて

MiniBook X N100

MiniBook X N100のキーボード。公式には「日本語キーボード」とされていますが、英字配列に日本語を割り当てたもので、一般的な日本語配列とは異なります

 

MiniBook X N100

特にEnterキー周辺が特殊です。「¥」キーがなく、「\(バックスラッシュ」キーがカーソルキーの左側に配置されています

 

MiniBook X N100

キーボードはバックライト対応

 

MiniBook X N100

公式サイトでは「キーボードはフルサイズ設計」とされていますが実際にはフルサイズ(キーピッチ19mm)ではなく、実測で17.3mm程度でした。一般的なキーボードよりも窮屈に感じるものの、指先で打つように意識すると思ったよりも普通に使えます

 

MiniBook X N100

キーストロークは、ノートPCとしては一般的な深さ。デスクトップ向けキーボードよりは浅いものの、入力時に固めのクリック感があるので、手応えはしっかり感じられます

 

MiniBook X N100

タイプ音は軽い力でもタクタクと聞こえますが、うるさく感じるほどではありません。ただし指を打ち下ろすようにして入力するとパチパチと響くので、軽いタッチで使う人向きです

メモリーやSSDの増設について

MiniBook X N100

MiniBook X N100の本体内部。メモリーはオンボードのLPDDR5のため、増設できません。ちなみにIntel N100のメモリー容量上限は(公式には)16GBとされているので、仮にメモリーを12GB→16GBに増設できたとしても劇的な効果は見込めないと思われます

 

MiniBook X N100

SSDはType-2280のPCIe3.0 x4に対応。こちらは換装できそうですが、標準で512GB搭載されており、かつ軽めの作業向きであることを考えれば大容量化するメリットはそれほど大きくないと思われます

ベンチマーク結果

テスト機のスペック

CPU IntelプロセッサーN100(4コア/4スレッド)
メモリー LPDDR5 12GB
ストレージ 512GB NVMe SSD
グラフィックス UHD Graphics(CPU内蔵)

※ベンチマークテストはWindows 11の電源プランを「バランス」に、電源モードを「最適なパフォーマンス」に設定した上で、電源アダプターを接続した状態で実施しています

※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります

CPU性能

CPUとしては、Alder Lake-N世代のIntelプロセッサーN100が使われています。4コア4スレッドで動作するCPUで、TDP(消費電力量の目安)は標準で6W。ただしMiniBook X N100では最大15Wで動作するように設定されていました。

 

CPUベンチマークの結果はかなり低く、現行世代のCPUのなかでは下位クラスです。ただし同じCPUの平均値を9.3%ほど上回って、ほかのIntelプロセッサーN100搭載機よりも高いパフォーマンスを見込めます。

 

CPUの性能差 (総合性能)

CPU PassMark CPU Mark Score
Ryzen 7 7735U
21237
Core i5-1340P
20974
Core i7-1360P
19702
Ryzen 7 7730U
19245
Core i5-1335U
19074
Ryzen 5 7535U
16856
Ryzen 5 7530U
16265
Core i7-1355U
16048
Core i3-1315U
13813
Ryzen 3 7330U
11013
Intel N305
10374
Ryzen 5 7520U
9802
Ryzen 3 7320U
9258
MiniBook(Intel N100)
6178
Intel N100
5651
Athlon Silver 7120U
2558

※そのほかのスコアはPassMark CPU Benchmarksによる集計値

 

軽めの作業で強く影響するシングルスレッド(シングルコア)のスコアで見ても、やはり低めの結果です。ただし上記の総合性能の結果ほど、他CPUとの差は大きくありません。数値的には、ネットの調べ物や動画視聴などの軽めの作業であれば十分なスコアです。

 

CPUの性能差 (シングルスレッド)

CPU PassMark CPU Mark Score
Core i7-1360P
3785
Core i7-1355U
3736
Core i5-1335U
3771
Core i7-1355U
3736
Core i3-1315U
3600
Ryzen 7 7730U
3254
Ryzen 7 7735U
3241
Ryzen 5 7530U
3213
Ryzen 5 7535U
3105
Ryzen 3 7330U
3053
Ryzen 5 7520U
2586
Ryzen 3 7320U
2486
Intel N305
2280
MiniBook(Intel N100)
2062
Intel N100
1982

※そのほかのスコアはPassMark CPU Benchmarksによる集計値

ちなみにシングルスレッドのベンチマーク結果をちょっと古いCPUと比較すると、いまから5~6年前に使われていた第8世代のCore i5 / Core i7に相当します。数年前のノートPCをいまでも使っているなら、買い換えを検討したほうがいいでしょう。

CPUの性能差 (シングルスレッド)

CPU PassMark CPU Mark Score
Core i5-1035G1
2263
Core i5-10210U
2198
Core i7-8565U
2194
Core i5-8265U
2097
MiniBook(Intel N100)
2062
Core i7-8550U
2057
Core i7-7500U
1928
Core i5-8250U
1915
Core i7-6500U
1700

※そのほかのスコアはPassMark CPU Benchmarksによる集計値

グラフィックス性能

グラフィックス周りの処理には、CPU内蔵のグラフィックス機能が使われます。グラフィックス性能を計測する3Dベンチマークテストの結果はかなり低く、現在の水準では最低クラスです。ですが、ゲームや動画編集を行なわないのであれば、特に問題はないでしょう。ゲームについても、ソリティアレベルであれば問題なくプレーできます。

 

GPUの性能差(DirectX 12)

GPU 3DMark Time Spy Graphicsスコア
GTX 1650
3241
Radeon 680M(Zen3+)
2211
Iris Xe(Core i7+LPDDR4)
1528
Iris Xe(Core i5+LPDDR4)
1302
Radeon (Zen3)
1204
Iris Xe(Core i7+DDR4)
1149
Radeon (Zen2+)
1000
Iris Xe(Core i5+DDR4)
977
UHD(Core i3)
900
MiniBook(Intel N100)
324

※そのほかのスコアは当サイト計測値の平均

PCを使った作業の快適さ

PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。各テストの傾向としては「Essentials」(一般利用)ではCPUのシングルコア性能やストレージ性能、「Productivity」(ビジネス利用)ではCPUのマルチコア性能とメモリー性能、「Digital Contents Creation」(コンテンツ制作)ではCPUとストレージ、GPU性能が強く影響するようです。

 

一般的な利用(Web閲覧やビデオ会議)のテストでは目標値を大きくクリアーしているものの、ビジネス利用(表計算やワープロ)のテストでは目標値ギリギリ、コンテンツ制作(写真加工や3D制作、動画編集)では目標値を下回っています。やはり軽めの作業向きです。

 

PCMark 10ベンチマーク結果

テスト スコア
Essentials
(一般的な利用)
目標値:4100
MiniBook7244
ThinkBook10616
Flex510917
ZenBook159869
15-eg10258
Ins1610501
Productivity
(ビジネス利用)
目標値:4500
MiniBook4534
ThinkBook10003
Flex59572
ZenBook158854
15-eg7417
Ins167622
Digital Contents Creation
(コンテンツ制作)
目標値:3450
MiniBook2470
ThinkBook6018
Flex56536
ZenBook8298
15-eg6026
Ins166624

※スコアの目標値はPCMark 10公式サイトによるもの

比較機のスペック(スリムノートPC)

▶ThinkBook 14 Gen5 Ryzen 5 7530U / 16GB / Radeon
▶IdeaPad Flex 5 Gen8 Ryzen 7-7730U / 16GB / Radeon
▶Zenbook 15 OLED Ryzen 7 7735U / 16GB / Radeon
HP Pavilion 15-eg Core i7-1355U / 16GB / Iris Xe
Inspiron 16 5630 Core i7-1360P / 16GB / Iris Xe

ストレージ性能

ストレージには、512GBのPCIe 3.0 x4 SSDが使われています。テスト機で使われていたのは「AirDisk 512GB SSD」と認識されるSSDで、おそらく「AirDisk」というブランド名なのでしょう。アクセス速度計測結果はPCIe 3.0 x4としては標準的ですが、SSDそのものの信頼性については不明な部分があります。万が一に備えて、こまめにバックアップを取っておくといいでしょう。

 

MiniBook X N100

512GB SSDのアクセス速度計測結果

バッテリー駆動時間

バッテリーの駆動時間は8時間とされています。しかしこれはバッテリーの消費量をグッと抑えた場合の結果。このような状態では、パフォーマンスが大きく低下する可能性があります。公称値は実際の利用を想定した測定結果ではないため、実際の利用では駆動時間が短くなりがちです。

 

そこでビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、開始から4時間20分でバッテリー残量が3%に達し、休止状態へ移行しました。これはだいぶ短い結果です。

 

最近のCHUWI製品はバッテリー駆動時間が短いものが多く、それが安さの理由なのかもしれません。外出先へ持ち歩く場合は、USB PD 45W以上のモバイルバッテリーを持ち歩くといいでしょう。

 

PCMark 10バッテリーテスト検証結果

テスト方法 バッテリー消費 駆動時間
※公称値 8時間
Modern Office (ビジネス作業) 4時間20分
充電率50%までの時間 58分
満充電になるまでの時間 2時間5分

※テストの条件や計測方法についてはコチラ

クセは強いがサブPCにはアリ

MiniBook X N100

変則的なキー配列や最低限のインターフェース構成、ちょっと暗いディスプレイに短いバッテリー駆動時間など、気になる部分はいくつもあります。しかし値段の安さと軽めの作業には十分なパフォーマンスを考えれば、納得できるレベル。小さくて軽く、質感も高めで、ガジェット感は抜群です。

 

ただやはり小さい&低スペックなりの制約はどうしてもあるので、メインPCには向きません。気軽に使えるサブのタブレット代わりとして利用するのがいいと思います。PCとして考えるとキーボードが小さいのですが、キーボードカバー付きのタブレットよりは入力しやすく、より作業向きです。フル機能のWindowsやブラウザーが使えるのも大きなメリットと言っていいでしょう。

 

MiniBook X N100

キーボードはちょっと窮屈ですが、10インチクラスのタブレットよりは使いやすく感じます

 

製品そのものには直接関係ないのですが、公式サイトの商品説明が実機と大きくかけ離れているのが残念です。中華系インディーズメーカーにはよくあることとは言え、このあたりはしっかり改善されることを希望します。

MiniBook X N100

MiniBook X N100

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