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Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)レビュー:OLED&USB4対応の高コスパな2-in-1

3.5
Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

※機材貸し出し:レノボ・ジャパン合同会社

レノボの『Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)』は、画面が回転するタイプの2-in-1ノートPCです。Ryzen 7035Uシリーズ搭載で、高いパフォーマンスを実現。14インチタイプのため本来は持ち歩き用ではありませんが、ある程度の重さと大きさを許容できるなら、モバイル用途でも利用できるでしょう。

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

記事執筆時の価格

スペック 価格
Ryzen 5 7535U / 16GB / 512GB / OLED 11万1654円
Ryzen 7 7735U / 16GB / 512GB / 2.8K OLED 12万9800円

※2023年12月20日時点

 

OLEDディスプレイの映像は非常に鮮やかで、写真や動画を十分に堪能できます。画像や動画の創作やチェックなどにも、ある程度活用できるはずです。USB4対応で拡張性も高く、ガッツリ作業したい人向き。ただしバッテリー駆動時間はそれほど長くはなく、駆動音がやや大きい点がちょっと気になりました。とはいえ、総合的にはコスパの高い機種だと思います。

この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。

おことわり

このレビュー記事では、メーカー貸し出し機材を1週間程度試用した上で作成しています。長期にわたって試用した際の耐久性については検証していません。あらかじめご了承ください。

スペック

発売日 2023年5月30日
OS Windows 11 Home
ディスプレイ 14インチ、OLED、光沢
パネル 1920×1200、HDR500または2880×1800、DisplayHDR500、90Hz
CPU Ryzen 5 7535U / Ryzen 7 7735U
メモリー 16GB LPDDR5-6400 ※オンボード増設非対応
ストレージ 512GB NVMe SSD
グラフィックス Radeon 660M(Ryzen 5) / 680M(Ryzen 7) Graphics(CPU内蔵)
通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1
インターフェース USB4 40Gbps(DP対応)×1、USB3.2 Gen2 Type-C(PD/DP対応)×1、USB3.2 Gen1×1、HDMI、microSDカードスロット、ヘッドホン端子
生体認証 顔認証用IRカメラ
サイズ / 重量 幅317×奥行き222.5×高さ16.49mm / 約1.49kg
バッテリー 約14.4時間

持ち運びやすさ

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

本体サイズは幅(横)317.87mm、奥行き(縦)222.5mm、厚さ16.49mm(最薄部)

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

重さは実測で1.49kgでした

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

持ち歩くにはちょっとサイズが大きい上に、ズッシリ感があります。とは言え、持ち歩けないほどではありません

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

大きさはA4ノート(ピンク)よりひと回り大きい程度

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

14インチの2-in-1ノートPCとしては、かなり薄く感じます

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

頑丈で傷が付きにくく、質感に優れるアルミ製。本体カラーは「タイダルティール」と呼ばれる色で、暗い青緑系です

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

電源アダプターは小さめ。重さは307gでした

使いやすさ

ディスプレイ

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

画面サイズは14インチ。パネルは2種類で、下位モデルが1920×1200ドット、上位モデルが2880×1800ドット

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

DCI-P3 100%の広色域タイプ。スマホやタブレットなみに鮮やかな色で、ノートPCとしては非常に高品質な映像を楽しめます

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

OLEDディスプレイ搭載で、黒の色がとてもしまって見えます。下位モデルはHDR500対応、上位モデルはDisplayHDR500 トゥルーブラック対応。なおHDRはバッテリー駆動時には利用できません

キーボード

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

キーボードはテンキーなしの日本語配列でバックライト対応。薄型ノートPCとしては、タイプ感が比較的しっかりしています

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

キーボード左側

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

キーボード右側はEnterキー周辺で一部のキーが隣接しています

端子類

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

USB4(40Gbps)やHDMI、microSDなどを用意。最近の薄型ノートPCとしては、端子類が比較的充実しています

バッテリー性能

検証機のスペック

CPU Ryzen 5 7535U
メモリー LPDDR5 16GB
ストレージ 512GB NVMe SSD
グラフィックス Radeon 660M(CPU内蔵)

※ベンチマークテストはWindows 11の電源プランを「バランス」に設定した上で、電源アダプターを接続した状態で実施しています

※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります

駆動時間

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

バッテリーの駆動時間は、公称値で約14.4時間とされています。しかしこれは消費電力をグッと抑えた状態の結果で、実際の利用を想定した測定結果ではありません。実際の利用では、駆動時間が短くなりがちです。

 

そこでベンチマークソフト『PCMark 10』を使ってビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、開始から8時間27分でバッテリー切れとなりました。

バッテリー駆動時間の計測結果(Ryzen 5モデル)

テスト方法 駆動時間
※公称値(JEITA2.0) 約14.4時間
Modern Office (ビジネス作業) 8時間27分
50%充電までにかかった時間 1時間2分
フル充電までにかかった時間 2時間26分

※テストの条件や計測方法についてはコチラ

 

公称値よりもだいぶ短いのですが、Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)は本来持ち歩き用ではないため、こんなところでしょう。ディスプレイ解像度の高い上位モデルであれば、さらに短い可能性があります。

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

一般的にはディスプレイの輝度や解像度が高いほど、バッテリー消費量が増える傾向にあります

バッテリーをより長持ちさせたい場合は、ディスプレイの明るさを落としたり、パフォーマンス設定(バッテリー設定)で「バッテリー省電力」を選ぶといいでしょう。

 

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

標準収録ユーティリティー「Lenovo Vantage」の「バッテリー設定」でパフォーマンスを調整できます

バッテリー駆動時の性能

CPUとしては、AMD Zen3世代Ryzen 5 7535UまたはRyzen 7 7735Uが使われています。どちらも基本的には非常に高性能です。

 

パフォーマンス設定と電源を変えてCPUベンチマークテストを行なったところ、以下のような結果が出ました。電源に接続しているときのほうが高性能ではあるものの、バッテリー駆動時でも十分なパフォーマンスです。

 

モード別のCPUベンチ結果

CPU PassMark CPU Mark Score
Ryzen 7 7735U
21043
Core i5-1340P
20760
Core i7-1360P
19623
検証機(高性能設定、電源接続)
19018
Ryzen 7 7730U
18979
Core i5-1335U
18240
検証機(標準設定、電源接続)
18047
検証機(高性能設定、バッテリー駆動)
17500
Ryzen 5 7535U
17163
検証機(省電力設定、電源接続)
17018
検証機(標準設定、バッテリー駆動)
17013
検証機(省電力設定、バッテリー駆動)
16315
Ryzen 5 7530U
16196
Core i7-1355U
15636
Ryzen 5 7520U
9759
Intel N100
5620

※そのほかのスコアはPassMark CPU Benchmarksによる集計値

PCを使った作業の快適さ

PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。

 

パフォーマンス設定を標準の「バランス」に設定してテストを行なったところ、電源接続時でもバッテリー駆動時でも目標値を大きく上回りました。バッテリー駆動時ではスコアが2~3割程度減るものの、処理の重い作業を行なわなければ問題なく使えるでしょう。

PCMark 10ベンチマーク結果

テスト スコア
Essentials
(一般的な利用)
目標値:4100
検証機(電源)10700
検証機(バッテリー)8512
ThinkBook10616
Vostro9882
Flex510917
15-eg10258
Ins1610501
Productivity
(ビジネス利用)
目標値:4500
検証機8696
検証機(バッテリー)6239
ThinkBook10003
Vostro6966
Flex59572
15-eg7417
Ins167622
Digital Contents Creation
(コンテンツ制作)
目標値:3450
検証機6428
検証機(バッテリー)5576
ThinkBook6018
Vostro5500
Flex56536
15-eg6026
Ins166624

※スコアの目標値はPCMark 10公式サイトによるもの

比較機のスペック(スリムノートPC)

ThinkBook 14 Gen5 Ryzen 5 7530U / 16GB / Radeon
Vostro 15 3550 Core i5-1335U / 16GB / Iris Xe
IdeaPad Flex 5 Gen 8 Ryzen 7 7730U / 16GB / Radeon
HP Pavilion 15-eg Core i7-1355U / 16GB / Iris Xe
Inspiron 16 5630 Core i7-1360P / 16GB / Iris Xe

熱と騒音について

※計測時の室温は18.8度。室温が変わると、結果が異なる場合があります

本体の熱について

高負荷なベンチマーク中にはキーボード上部がわずかに温かくなりますが、熱く感じるほどではありませんでした。

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

高負荷時にはキーボード上部がほんのり温かくなる程度

駆動音について

駆動音(ファンの回転音や排気口からの風切り音)は、高負荷時に多少大きく聞こえます。ただし省電力設定時なら、音はあまり気になりません。外出先で使うなら、パフォーマンスを抑えて利用するといいでしょう。

駆動音の計測結果

電源オフ 36.5dB
待機中 36.6dB前後 ほぼ無音
省電力設定
(バッテリー省電力)
37.7dB前後 排気音がわずかに聞こえるが気にならない
標準設定
(インテリジェント・クーリング)
44.5dB前後 排気音がハッキリと聞こえる。うるさくはないが、静かな場所では気になるかもしれない
高性能設定
(エクストリーム・パフォーマンス)
46.9dB前後 排気音とファンの回転音が大きく聞こえる
(参考)エアコンの最大出力時 48~58dBA前後

他機種との比較

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)のポイントは、Zen3+世代のRyzen 7035シリーズを搭載することで実現した高い性能と高いコスパにあります。そこで同系統のCPUを搭載したHPのモバイルノートPC『HP Pavilion aero 13』と比較してみましょう。

HP Pavilion Aero 13-be2000

HP Pavilion aero 13

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Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)とHP Pavilion Aero 13の比較

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD) HP Pavilion Aero 13
Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD) HP Pavilion Aero 13
14インチ 1920×1200または2880×1800 13.3インチ 1920×1200
OLED 光沢 IPS 非光沢
Ryzen 5 7535U または Ryzen 7 7735U
LPDDR5 16GB LPDDR5 8GB または 16GB
512GB SSD 256GB SSD または 512GB SSD
USB4対応
約1.49kg 約957g
約14.4時間 最大12時間
11.1~13万円 9.8~11.4万円

大きな違いは重さとディスプレイ、そして価格です。少しでも軽量なほうがいい、あるいは安いほうがいいのであればHP Pavilion Aero 13、画面の美しさや機能を重視するならYoga 7 Gen 8 14型 (AMD)を選ぶといいでしょう。HP Pavilion Aero 13はキーボードにややクセがあるので、普通の配列で使いたい人にもYoga 7 Gen 8 14型 (AMD)は向いています。

品質とコスパは高いが、音が大きい点が残念

Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)

 

総合的には、とてもコスパの高い機種です。CPU性能の高さとOLEDディスプレイによる映像の美しさを考えれば、下位モデルで11万円台、上位モデルで約13万円はお買い得と考えていいはず。同クラスの他社製品であれば、値段はもっと高くなるでしょう。

 

重い点とあまりバッテリーの持ちが良くない点は気になるものの、自宅や職場内で持ち歩くぶんには問題ないはず。ただ残念なのは、高負荷時の騒音が大きい点です。普段はパフォーマンスを抑え、ここぞというときにだけ高性能モードを使用するのがいいかもしれません。

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