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Core i7-8750Hのベンチマーク (性能テスト) 結果

Core i7-8750Hのベンチマーク (性能テスト) 結果

インテルのCore i7-8750Hは、2018年4月に発表されたノートPC向けのCPUです。2018年~2019年に発売されたゲーミングノートPCやクリエイティブ用途向けの高性能ノートPC、一体型デスクトップPCなどで使われています。

 

Core i7-8750H概要

世代 第8世代
開発コード Coffee Lake
コア数 / スレッド数 6 / 12
動作周波数 2.20GHz
最大動作周波数 4.10GHz
TDP 45W
内蔵グラフィックス Intel UHD Graphics 630

 

この記事ではこれからノートPCを購入しようとしている方のために、Core i7-8750Hの性能について紹介します。

 

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Core i7-8750Hのベンチマーク結果

まずは当サイトで実施したCPUベンチマークテストの結果を紹介します。なおベンチマーク結果は各機種の平均値であり、Core i7-8750H本来の性能を正確に表わすものではありません。また結果はパーツ構成やタイミング、環境、個体差などにより大きく変わることがあることをあらかじめご了承ください。

ゲーミングノートPC向けCPUとの比較

2019年4月上旬時点において、Core i7-8750HはハイエンドノートPC向けCPUとしてはCore i9-8950HKに次ぐ性能です。ただしCore i9搭載機種は価格が非常に高いため、一般向けにはあまり使われていません。よく購入されるモデルのなかでは、最高クラスの性能と考えていいでしょう。

 

重いゲームで特に重視されるマルチコア性能 (CINEBENCH R15)の結果で見ると、従来のゲーミングノートPC向けCPUと比べて1.5倍程度のパフォーマンスが出ています。ゲームだけでなく、動画編集などの高度な処理でも効果を期待できます。

 

CPUの性能比較 (ゲーミングノートPC)

CPU CINEBENCH R15 CPUスコア
Core i9-8950HK (第8世代)
1204
Core i7-8750H (第8世代)
1107
Core i5-8300H (第8世代)
761
Core i7-7700HQ (第7世代)
725
Core i7-6700HQ (第6世代)
676
Core i7-7820HK (第7世代)
662

※2019年4月時点での当サイトの平均値

 

総合的な計算性能を計測するPassMarkのCPU Markの結果は以下のとおり。ゲーム以外の作業でも、高いパフォーマンスを発揮できます。

 

CPUの性能比較 (ゲーミングノートPC)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i9-8950HK (第8世代)
14769
Core i7-8750H (第8世代)
13430
Core i7-7820HK (第7世代)
10224
Core i5-8300H (第8世代)
9697
Core i7-7700HQ (第7世代)
9381
Core i7-6700HQ (第6世代)
7909

※2019年4月時点での当サイトの平均値

 

ちなみに上位CPUであるCore i9-8950HKのベンチマークスコアはCINEBENCH R15でCore i7-8750Hの1.09倍、CPU Markで1.1倍程度です。Core i9-8950HK搭載モデルはCore i7-8750H搭載モデルに比べて価格が1.5~2倍程度はするので、CPU性能で考えればCore i7-8750Hのほうがコスパは高いと考えることができます。

一般ノートPC向けCPUとの比較

一般的用途向けのノートPCで使われているCPUと比べると、Core i7-8750Hは非常に高性能であることがわかります。最新 (2019年4月時点)のCore i7-8565Uと比べると、その差はマルチコア性能で1.75倍、総合性能で1.37倍。特に動画編集やRAW現像などの高いパフォーマンスが求められる処理では快適さが大きく向上します。

 

CPUの性能比較(一般向けノートPC)

CPU CINEBENCH CPUスコア
Core i7-8750H (第8世代)
1107
Core i7-8565U (第8世代)
632
Core i5-8250U (第8世代)
565
Core i7-8550U (第8世代)
561
Core i5-8265U (第8世代)
558
Core i7-7500U (第7世代)
348
Core i3-8130U (第8世代)
332
Core i5-7200U (第7世代)
328
Core i3-7100U (第7世代)
253

※2019年4月時点での当サイトの平均値

 

CPUの性能比較(一般向けノートPC)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i7-8750H (第8世代)
13430
Core i7-8565U (第8世代)
9786
Core i7-8550U (第8世代)
9009
Core i5-8250U (第8世代)
8403
Core i5-8265U (第8世代)
8224
Core i7-7500U (第7世代)
5708
Core i3-8130U (第8世代)
5527
Core i5-7200U (第7世代)
4949
Core i3-7100U (第7世代)
3785

※2019年4月時点での当サイトの平均値

デスクトップPC向けCPUとの比較

デスクトップPC向けCPUと比べると、Core i7-8750Hは第8世代Core i7とCore i5の中間くらいだと言えます。さすがに最新 (2019年4月時点)の超ハイエンド向けCPUにはかないませんが、一般向けデスクトップPCとは遜色ないパフォーマンスです。

 

CPUの性能比較(デスクトップPC)

CPU CINEBENCH R15 CPUスコア
Core i9-9900K (第9世代)
2030
Core i7-9700K (第9世代)
1528
Core i7-8700 (第8世代)
1393
Core i7-8750H (第8世代)
1107
Core i5-8400 (第8世代)
945
Core i7-7700 (第7世代)
856
Core i3-8100 (第8世代)
596
Core i5-7400 (第7世代)
551
Core i3-7100 (第7世代)
419

※2019年4月時点での当サイトの平均値

 

CPUの性能比較(デスクトップPC)

CPU PassMark CPU Markスコア
Core i9-9900K (第9世代)
18710
Core i7-9700K (第9世代)
17847
Core i7-8700 (第8世代)
15819
Core i7-8750H (第8世代)
13430
Core i5-8400 (第8世代)
11229
Core i7-7700 (第7世代)
10677
Core i3-8100 (第8世代)
8027
Core i5-7400 (第7世代)
7463
Core i3-7100 (第7世代)
6114

※2019年4月時点での当サイトの平均値

Core i7-8750H搭載機種ごとの違い

2019年4月上旬時点において、当サイトでは15種類のCore i7-8750H搭載モデルを検証しています。それぞれのベンチマーク結果は以下のとおり。今後検証機種が増えれば、データを随時更新します。

 

Core i7-8750H搭載機別のベンチマーク結果 (ノートPC)

機種名 CINEBENCH R15 CPU Mark サイズ
Dell G3 15 1183 11599 15.6インチ
GALLERIA GCF1060GF 1174 12912 15.6インチ
Dell G5 15 1171 14235 15.6インチ
Alienware M15 1169 13775 15.6インチ
 XPS 15 1159 13962 15.6インチ
GALLERIA GCF1070NF 1146 14083 15.6インチ
Dell G3 17 1131 14092 15.6インチ
m-Book T 1129 13692 15.6インチ
ThinkPad X1 Extreme 1080 14374 15.6インチ
m-Book W 1079 13752 15.6インチ
m-Book K 1077 13492 15.6インチ
HP Pavilion Gaming 15 1072 13893 15.6インチ
Dell G7 15 1064 14089 15.6インチ
Omen by HP 15 1057 12012 15.6インチ
GALLERIA GCF1060GF-E 921 11482 15.6インチ

※製品名をクリックすると、それぞれのレビュー記事が表示されます

 

また一体型デスクトップPCでのベンチマーク結果は以下のとおりです。ちなみにこの結果は前述のCore i7-8750Hの平均値には含まれていません。

 

Core i7-8750H搭載機別のベンチマーク結果 (一体型PC)

機種名 CINEBENCH R15 CPU Mark サイズ
ESPRIMO FH-X/C3 1147 12820 27インチ一体型
ESPRIMO WF/D1 961 13884 23.8インチ一体型

※製品名をクリックすると、それぞれのレビュー記事が表示されます

 

上記の表をご覧いただくとおわかりのように、同じCore i7-8750Hが使われている機種でもベンチマーク結果に20%前後の差があります。これはそれぞれの熱対策 / 熱設計が異なるためです。

 

ただ冷却性能が低いというわけではなく、高温によるパーツの劣化や不具合を防ぐために、あえてパフォーマンスを落としている機種もあります。パフォーマンスを優先するのか、あるいは長期間の安定性を重視するのかによって変わってくるのです。そのためベンチマークスコアが低いと言っても、PCとしての価値が低いわけではない点に注意してください。

動画編集やRAW現像時の効果

作業時間が長い人にはCore i7-8750Hが有利

Core i7-8750Hがクリエイティブな作業においてどれほど有利なのかを調べるために、RAW現像と動画変換にかかった時間をCore i7-8565Uと比較しました。

 

RAW画像100枚の現像処理では、処理時間が15%短縮されています。100枚程度ならそれほど大きな差はありませんが、大量の画像を頻繁に処理する人なら、使い込むほどその差は大きくなるでしょう。

 

GPUの機能を使わない動画変換では、処理時間が17%短縮されています。ちなみにこれは、6分程度4K動画をフルHDに変換するのにかかった時間です。より長時間の動画を加工することになれば、処理時間の差はより大きくなります。

 

Core i7-8750HとCore i7-8565Uの比較

Core i7-8750H (16GB) Core i7-8565U (16GB)
RAW現像 1分23秒 1分37秒
動画変換 (CPU) 7分31秒 9分08秒

 

クリエイティブな作業においては、確かにCore i7-8750Hのほうが有利です。ただしそれは、作業を頻繁に行なう人にとってのこと。ときどきRAW現像や動画編集する程度なら、Core i7-8565Uでもなんとかなるでしょう。

GPU付きのほうが作業は快適

Core i7-8750H搭載ノートPCのなかには、専用グラフィックス (GPU)としてGeForceシリーズを搭載しているものもあります。ゲームを楽しむなら高性能がGPUが必須ですが、動画編集や写真加工用に必要どうかわからない人も多いのではないでしょうか。

 

そこで処理の快適さを計測するPCMark 10で写真編集時と動画編集時の快適さを計測したところ、GPUが高性能なほど作業自体は快適という結果が出ました。編集時の加工 (エフェクト)やプレビュー表示に効果があります。

 

PCMark 10の結果 (CPUはすべてCore i7-8750H)

Photo Editing (写真編集) Video Editing (動画編集)
GeForce GTX 1060 7355 4810
GeForce GTX 1050 Ti 6181 3814
GeForce GTX 1050 4907 4815
GeForce MX 150 4315 3405
Intel UHD Graphics 630 4388 3340

15.6インチで性能重視ならコレで間違いなし

Core i7-8750Hは非常に高性能である一方、CPUからの発熱と消費電力が高いというデメリットがあります。冷却性能の高い空冷ファンが必要となるため、本体も大型化する必要があるのです。Core i7-8750Hが15.6インチ以上のノートPCでしか使われていない理由はこの点にあります。

 

ただ机に据え置きで使うなら、本体サイズはそれほど大きな問題ではありません。また大きいとは言っても、デスクトップPCに比べれば接地面積はだいぶ小さくてすみます。Core i7-8750H搭載モデルは、デスクトップPC並みの性能をノートPCサイズで使いたい方におすすめです。

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